経営システムを構築・整備しよう – 個人事業やフリーランスが気を付けたい点
経営システムを構築してビジネスを軌道に乗せる方法
個人事業やフリーランス・自営でお仕事をしていると、つい目の前の作業に追われがちです。しかしながら、作業はしているのに利益が少なかったり、なかなか利益が出ないなんてこともあります。そんな時には「経営システムを構築する」ことをおすすめします。
- 目次 -
経営システムとは?
簡単に言うと、経営システムとは経営が上手く成り立つようにする仕組みです。仕事の生産プロセスを最適化して、お金や人などの資源が上手に循環できるようにします。
まだイメージしにくいかもしれませんが、後述している資源の循環サイクル例を見て頂ければ、少しずつ分かるようになるかと思います。
なお、一般的によく言われている資源としては以下のようなものがあります。
ビジネスにおける資源
- 人(労働)
- モノ
- お金
- 情報
など。
これらの資源を循環させて上手く利益を生み出していくのが経営システムです。
昔はヒト・モノ・カネが資源と言われていましたが、昨今の情報社会の発展により情報も資源として扱われるようになりました。今後も新たな資源が生まれてくるのかもしれません。ビジネスチャンスを掴むためには、資源について理解するのは重要なことだといえるでしょう。
経営システムを構築・整備するメリット
経営システムが上手に構築・整備されている場合は、以下のようなメリットがあります。
- ビジネスで期待した利益が出やすい
- ビジネスが軌道に乗りやすい
- 経営者の時間が生まれやすい、コントロールしやすい
- 自分以外の人にも利益・仕事を創出しやすい
メリットを見れば、「良い経営システムは非常に魅力的」であることがわかるかとおもいます。
経営システムを構築・整備する方法
具体的に経営システムを構築するには、ずばり資源の循環サイクルを考案することに尽きます。
たとえば資源の循環サイクルで最もわかりやすいイメージは、「労働をすることでお金をもらう」イメージです。あなたの労働という資源をお金に変換させています。ただこれはサイクルの一部です。そこで、更に一歩先を考えてみましょう。
労働で得たお金をあなたはどうするでしょうか?
例えばお金で食べ物や飲み物を買って生活費にあてるとします。そうすると、あなたはお金を食べ物や飲み物(モノ)に変換しました。
あなたは食べ物・飲み物を摂取することで生きるエネルギーを生み出し、また労働をすることができます。
つまり、労働 -> お金 -> モノ -> 労働・・
というように、知らない間に資源の循環サイクルが行われていることになります。経営システムでは、このような資源の循環サイクルを意識して上手く最適化させるようにします。
上記の例では、以下を実践できればお金がより得られる循環サイクルを構築することができます。
- 労働をできるだけ少なくする
- もらえるお金をできるだけ多くする
- モノへの変換をできるだけ少なくする
会社で雇用されている場合は経営システムは不要?
もしあなたが会社等で雇ってもらい労働者として働いているのであれば、あなたは労働者として労働を行うだけでお金を得ることができます。
なぜなら企業の経営陣があなたの代わりに経営システム(資源を上手く循環させるサイクル)を考えているからです。
経営システムは不要ではなく、代わりに経営陣が担ってくれているんですね。
個人でビジネスをする場合は自分で経営システムを構築する
あなたがフリーランスや自営など個人でビジネスをしている場合、経営者であるあなたが経営システムをしっかりと意識して最適化する必要があります。
そうしなければ、必要以上に労働をしなければいけなくなったり、想像以上にお金が得られないといったことが起きてしまいます。そのため、経営者はできるだけ経営システムを上手く構築・運営することに力を注ぐことが重要なのです。
なお、あなたが経営者として経営システムを考案して運用していくには、できるだけ自身の労働時間を減らさなければなりません。労働していると経営システムを上手く循環させる工夫や整備・運用ができないからです。
では自身の労働時間を減らすにはどうするべきでしょうか。
それは自分以外の何かに労働時間を代わってもらうことが必要になります。他者であったり、お金であったり、モノであったりします。
他者・お金・モノなどに代わりに働いてもらうには、経営システムが必要です。経営システムをあなたが構築・運用していくことで、代わりに働いてもらうことができるのです。
経営システムをまわすために必要な人材を見つけ、その人達に働いてもらいます。あなたはその人達が働くことで、その人達に利益が出るように経営システムを作り運用していきます。
もちろん経営者自身にも利益が出るようにするわけですが、上手な経営者は自身の利益がより多く得られるように経営システムを構築しているのですね。
このように、少しずつ経営システムを意識するだけであなたがすべきことが変わってくるはずです。日々作業に追われている人は、一度経営システムについて考えてみましょう。
経営システムをサンプリングして応用しよう!
経営システムに限らず、物事を上達させるには観察することが大切です。成功している企業の経営システムを参考にして、はじめは「成功している経営システムがどういうものなのか」を知るようにしましょう。
多くの経営システムの成功事例をサンプリングすることで、良い経営システムの作り方を思いついたり、良いアイデアが生まれます。
今回は
- 基礎からしっかりと学びたい人
- 手っ取り早く経営システムの成功事例を知りたい人
に向けた本を紹介します。
経営システムを基礎からしっかり学びたい人
基礎からしっかり勉強したい人は「経営学」を学ぶことがおすすめです。
難しそうだと感じる人は、もう少しフォーカスを絞ってわかりやすくしてくれている以下のような本がおすすめです。
売上と利益を増やし、無駄なコストを減らすには「何に着目すればよいのか」を公認会計士が紹介しています。
手っ取り早く経営システムの成功事例を知りたい人
本を読むのが苦手だったり、「手っ取り早く成功事例を見てみたい!」という人には漫画ですらすら読める本がおすすめです。
経営システムの成功例で有名な「アメーバ経営」はぜひ一読してみましょう。
また、以下の本ではビジネス戦略の成功事例が多数紹介されています。経営システムにつながるアイデアが見つかるかもしれませんので、ビジネス戦略の本も合わせて読むのがおすすめです。
アマゾン、ニトリ、ZARA…… すごい物流戦略 (PHPビジネス新書)
最後に上級者におすすめなのが「トヨタ経営システムの研究―永続的成長の原理」です。
世界のTOYOTAがおこなっている経営システムを研究した本で、レビューを見てもわかる通り、多くの人が良本として認める本です。そのまま自身のシステム経営として利用するのは難しいと思いますが、ビジネスモデルとして参考にして応用したり、システム経営のエッセンスを学ぶにはおすすめの本です。
あなただけの経営システムを構築・運用・整備していこう
経営システムは十人十色で、経営者の数だけ様々な経営システムが生まれるものです。そのため、具体的な1つの正解というのはありません。
あなたに合った「あなただけの経営システム」を構築して運用していきましょう。