小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)の第3回目に波乱!採択率の低下や商工会議所でサーバダウン
小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)の第3回目の採択結果が2020年10月30日(金)17時あたりに公開されていました。今までの採択率との違いや、今後の見通しなどを紹介します。
なお以下の中小企業庁のページより第3回目の採択結果を確認できます。
第1回目や第2回目の採択時とは異なり、第3回目には大きな動きがありましたので個人事業主や中小企業の経営者の方に情報をシェアしたいと思います。
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小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)とは?
小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)は、コロナの影響で事業に影響があった人や、コロナ対策に取り組む個人事業主や中小企業に補助金を設ける制度です。
従来の補助金とは違い、補助金の採択結果が発表される前から発生していた費用についても、補助金の対象となるのが大きな特長です。(コロナが確認されはじめた時期以降が対象で、それ以前は対象外です。詳しい日時が知りたい人は小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)を運営している商工会・商工会議所にてご確認ください。)
また、最大補助率が3/4と大きく、補助金を検討する人であれば是非申請したい補助金の1つです。
小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)の第1、2回目の採択率は8割越え!
補助金は需要と供給の関係上、必ずしも採択されるとはかぎりません。最近では採択率が4~6割の補助金をよく見かけます。実際に、補助金の申請をしても採択されないことも少なくありません。
しかしながら、小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)は以下のとおり、採択率が8割を超える結果となっており、コロナ情勢を踏まえても、非常に有力な補助金でした。
第1回 小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)の採択結果
- 申請数:6744件
- 採択数:5503件
- 採択率:約81.59%
第2回 小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)の採択結果
- 申請数:24380件
- 採択数:19833件
- 採択率:約81.34%
小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)の第3回目の採択率は3割ほどに激減
8割越えの採択率だった小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)ですが、残念なことに、第3回目では採択率がガクッと落ち込んで3割近くになってしまいました。
第3回 小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)の採択結果
- 申請数:37302件
- 採択数:12664件
- 採択率:約33.94%
第3回目の採択結果発表当日はサーバダウン
第3回目の採択結果が発表された2020/10/30は、採択結果のページが落ちてしまっていました。これは申請者が増えたことに伴うアクセス増加によりサーバへの高負荷が発生し、ページが落ちたものと思われます。
第3回目では第2回目よりも多い、37302件の申請がありました。更に、採択結果が発表されるまで、前回の第2回目以上に長くの日数が経っていたことから、より多くの人が今回の採択結果発表に注目していたことが予想されます。
更には、発表時間を公開していなかったため、一定数の人は定期的にアクセスし続けて、発表されているか確認していたのではないかと推測されます。
これにより、ページへの急なアクセスが発生し、サーバダウンした模様と思われます。
SNS上では採択されなかった人の声が多数
Twitterを見ていると採択されなかったという声が多数確認できました。採択率3割ほどのため、採択されなかったという声が圧倒的に多く見られました。
コロナ対策で導入予定だった空気清浄機やエアコンなどの設備なども全て諦めるといった声もあり、とても残念な結果となりました。
リモプロも申請するも採択ならず
第3回目の小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)から当リモプロでも事業計画を提出し、申請していましたが採択には至りませんでした。
リモプロではコロナ対策や社会貢献に繋がるような、以下を取り入れた事業計画を掲げ、商工会の担当者の方からも「事業内容が相対的に見ても良い出来栄え」だと評価頂いていた分、採択されなかったことは非常に残念です。
・テレワークの仕事を創出(労働者の非対面化)
・ECサイトによるオンライン化(消費者の非対面化)
・社会問題(地方活性)に貢献
今後も他の方法を検討しながらリソースの確保にチャレンジしていきますが、直近は予算確保の見通しが少なくなった分、規模を縮小した「リスタート」をすることに軌道修正し、柔軟な対応がとれるよう事業を再調整していきます。
高かった採択率や先払いも費用対象としていたことが逆に追い詰めることに
第1,2回目の採択率が高く、商工会の方からも期待できると伝えられている人も多いと思います。期待値が上がっていた分、今回の採択率の低下は痛手となっているかもしれません。
更に、小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)は、採択前からコロナ対策として費用を先に利用してもOKなことから、補助金の採択を想定した上で、既に自身の財布事情よりも多くの費用をかけてしまった人もいるのではないでしょうか。
リモプロでも、補助金の採択発表が遅くなっていた分、先に経費を利用してきました。そのため今回の結果に少なからずショックしました。
ただし念のため、大型設備の導入は採択を確認してから導入するよう、見積もりだけに留めており、正解でした。第3回目の不採択ならびに今後の難化を予想し、対象設備を導入タイミングを先に見送り、規模を縮小したリスタートを検討しています。
資金繰りにより、多くの仕事を創出しコロナ情勢の中でも、少しでも経済を回す手助けとなりたかったのですが、まずは何より自身の事業が継続していけるよう、調整をしていきたいと思います。
他の補助金や制度も検討しよう
Twitterでは、商工会としても採択率の激減に驚きを隠せないという声も見られました。
更に今回採択されなかった申請者数に加え、今後も申請者が増えると、引き続き厳しい採択率となるかもしれません。
次回の第4,5回目の小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)に申請することはもちろんのこと、他の補助金や制度の活用も検討し、事業計画の資金繰りを検討するのが良いでしょう。
ビジネスは常に何があるかわかりません。
補助金が不採択となったとしても、「ピンチはチャンス」と捉え、より良いビジネスへと磨きをかけ、現状を打破してビジネスを成功できるよう共にチャレンジしていきましょう!