WordPress 5.0から5.1.1にアップグレードしたので影響を確認しました【手動更新による大型アップデート】
WordPress 5.0から5.1.1にアップグレードした際の変更点や影響確認【手動更新による大型アップデート】
WordPressの管理画面に「WordPress 5.1.1 が利用可能です ! 今すぐ更新してください。」というアナウンスが表示されたので、WordPressを5.0.0から5.1.1にアップデートしました。
WordPress 5.1.1にアップデート後に動作を確認したので
- アップデートの内容
- アップグレードによる影響
について情報をシェアします。
- 目次 -
WordPress 5.1は手動で更新する大型アップデート
WordPress 5.1のバージョンは自動更新されない大型アップデートです。そのため手動で更新する必要があります。
なおWordPress 5.1へのアップデートは、WordPressの管理画面に以下のようなアナウンスが表示されることで気づくことができます。
「今すぐ更新してください。」のリンクをクリックしてアップデートします。
【運営者向け】WordPress 5.1の主な変更点
WordPress 5.0系から5.1系にアップデートすることで、主に以下のような2点の変更があったようです。WordPressの運営者としてはそれほど利便性が向上されたとは思いませんが、セキュリティ面への意識がWordPressの提供側でも高まってきたのかなと思います。
変更点1.サイトヘルス
5.1系で初めてのサイトヘルス機能が導入されました。このサイトヘルス機能ではPHPのバージョンに焦点を当てたサイトの健全性を保つ機能になります。
- PHPのバージョンが古すぎる場合はサイト管理者に通知
- プラグインが要求するPHPバージョンの互換性チェック
変更点2.エディター性能
WordPress5.0から新しくブロックエディター機能が導入されましたが、このブロックエディターが更に改良されることになりました。
- パフォーマンス改善
- エディタの起動速度UP
なお、今後もエディタの改良によるパフォーマンス改善が予定されているようです。
【開発者向け】WordPress 5.1の主な変更点
WordPress開発者向けには様々な機能が追加・更新されたようです。
開発者向けの更新内容例
- マルチサイト向けのDBが追加
- Cron API
- 新しいJavascriptビルドオプションが追加
- 関数、アクションフックの追加
など
なお詳しくはWordPressの開発者サイト等で確認できます。
WordPress 5.1にアップグレードに伴う影響確認
実際にWordPressを5.0系から5.1.1にアップグレードしてみました。それほど影響はありませんでしたが、気になった点は2点です。
1.エディターが改良され続けていく流れを示唆
WordPress 5.0系から新しくエディターが一新されていますが、今後もエディターが改良されていくと記載されていました。
私が運営するWordPressのサイトでは、自分で作った自テーマを利用しているので、エディタが改良されるたびに影響があれば自分で直さなければなりません。今後も改良されていくということだったので、新しいエディタは安定していない印象を受けました。
テーマを作成するような人は、今後もアップデートによる改良があることを想定して、随時テーマを改良していくか、どこかのタイミングでまとめて改良するようにする必要があるのかなと思います。
今はクラシック版としての旧エディタが提供されているので、直近は旧エディタを使っておくことで対応は免れることができますが、新しいエディタが安定し始めた頃にはテーマを改良するつもりでいるのが良いでしょう。
2.ページ速度評価が低下
続いて検索エンジン評価や、サイト離脱率にも大きく影響されるページ速度評価についてチェックしてみました。
Page Speed Insightを使って、アップグレード前とアップグレード後のページ速度に違いがあるかチェックしてみました。
何度かテストしてみましたが、アップグレード後は5~10点ほどページ速度評価がダウンしました。私のサイトだけに起きたことかもしれませんが、ページ速度がダウンすることもあるようです。
ページ速度は検索順位にも影響すると言われているので、今後も大型アップデートがある際はページ速度に大きな影響がないか確認したほうが良いかもしれませんね。
旧エディタを使えば特に操作的な影響はなかった
WordPress5.1系は、手動で更新するタイプの大型アップデートでした。少しだけページ速度低下が見られましたが、旧エディタを使っていれば特に操作面においては影響はありませんでした。
最近ではWordPressのサイトを狙った攻撃が確認されているので、セキュリティを考慮し随時、手動・自己責任でアップデートするようにしていきましょう。