信頼性ファーストの時代に突入!Google検索エンジンがアルゴリズムを変更していく【SEが感じた2019年のWEBサイト事情】

信頼性ファーストの時代に突入!Google検索エンジンがアルゴリズムを変更していく【SEが感じた2019年のWEBサイト事情】

信頼性ファーストを意識してGoogle検索エンジンの評価が高いサイト作りを目指そう!

 

Google検索エンジンの順位付けは信頼性ファーストに変化しつつあると感じています。今までは検索利用者の利便性・使いやすさが追求されてきましたが、今後は信頼性がより重要になってくるのではとWEB・IT業界の私は考えています。

 

近年のIT・WEB事情や背景を基に、信頼性ファーストの考え方について紹介します。検索エンジンの順位変動に伴い、アクセス数やPVが減少してしまったという人は参考にしてみてください。

 

 

信頼性ファーストとは?

信頼性ファーストとは、その名の通り、サイトの信頼性を最も重視するという考え方です。

Googleでは2018年にはモバイルファーストを提唱していました。スマホに対応したレスポンシブデザインなどを利用するサイトの評価を上げて、検索順位に反映していくというものでした。

このようにGoogleでは常に時代に合わせて検索エンジンを進化させているのです。

 

今回挙げる信頼性ファーストでは、遅かれ早かれGoogleは信頼性を評価しなければならなくなるだろうということを意味しています。なおこれはあくまで自論であり、Googleが公表しているわけではありません。同意見に行きついている人も多いと思いますが。

 

 

Googleが信頼性ファーストに変更し始めたことを裏付ける事象

実際にGoogle社が信頼性を重視するようになったことを裏付けるような事象がありました。

 

1.Google ChromeブラウザでのSSL対応https化の推奨

2018年にGoogle社が提供しているブラウザ「Chrome」にて、SSL未対応のhttpを利用しているサイトにはセキュリティ面で安全でないことを示す警告が出るようになりました。

 

それまでは「個人情報を扱うようなサイトのみhttpsを利用する」のが一般的でしたが、Chromeでのhttps推奨化に伴い、全てのサイトにおいてhttpsでの運用が理想という位置づけになり、全サイトのセキュリティ向上を促し信頼性を底上げしました。

 

なおhttpとhttpsの違い等については以下の記事で紹介しているので、知識が曖昧な人や知らない人は確認してみてください。

 

 

2.2019年3月13日にGoogle検索エンジンの順位変動が大きく見られた

2019年3月13日に実施されたと考えられているGoogle検索エンジンのアルゴリズムアップデートでは、多くのサイトで順位変動が確認されました。本件については以下の前回記事で影響具合や対策などを紹介しているので合わせてご覧ください。

 

上記の記事内で紹介していますが、検索キーワードとは関連性のないサイトが検索上位にヒットしていることがわかりました。

 

どうやらこのアルゴリズムアップデート後の順位変動を見ていると、「検索キーワードとの関連性」よりも「サイトの信頼性」が重要視されるようになったのではないかと推測することができます。

 

 

上記のような事象から、安全で信頼できるサイトの評価が何よりも優先的に高まってきたのではと考えられます。

 

 

検索エンジンが信頼性ファーストにアルゴリズムを変更し始めた理由・背景

ではどうしてサイトの信頼性を重要視するようになってきているのでしょうか?

 

それは近年のIT・WEB事情が影響していると考えられます。

 

急速して進化し続けてきたIT・WEB社会では、便利になって利用者が増える一方で、サイバー犯罪が急増しているのです。

 

サイバー犯罪やバッドマナーの例

  • 悪用サイトによるウイルス・スパイウェアの感染
  • 個人情報の流出
  • 迷惑メールの増加
  • フィッシング詐欺サイトの増加
  • 偽サイトの増加
  • 無断で流用したコピーサイトの増加
  • 仮想通貨の流出
  • ブラックSEO

など

 

特にウイルスやスパイウェアの感染、フィッシング詐欺などはサイト経由で実行されることが多いです。そのため、悪用サイトを検索エンジンに表示させないことにより被害を抑えることができるのです。逆に、Google社は必然的にサイトの安全性を正確に評価できなければサイバー犯罪に加担してしまうことにもなってしまうのです。

 

誰もが簡単にサイトやブログを始められるようになった一方で、サイバー犯罪の被害を抑えるためには、作られたサイトの信頼性を厳しくチェックしなければいけないようになってきたわけです。

 

昔は専門的な技術者しかWEBサイトを作らない時代だったために、繁栄していくことに重きが置かれていました。しかし今では個人・法人関係なく誰でも簡単にWEBサイトやブログを運営できるようになってしまったため、WEB・ITの進むスピードが加速し、繁栄の背後にある秩序を守る必要性が上がってきたのです。

 

上記のような近年急増しているサイバー犯罪も踏まえ、アップデートを繰り返しながらGoogleが急務としてサイトの信頼性をチェックするように調整しているのではと思います。

 

考えてみてください。無断コピーサイトや偽サイトは、本物のサイトと情報がそっくりなわけです。そんなサイトが乱立してきた今、サイト内の情報の正当性なんて何の価値も無くなるわけです。もしサイトが掲載している情報だけで順位付けの評価をしてしまうと、検索結果1位のサイトを真似たコピーサイトだらけになるでしょう。

 

この結果、サイト内の情報の関連性や正しさよりも、誰がその情報を発信しているかが重要になってきてしまったのです。この「何が掲載されているかではなく、誰が掲載しているか?」という観点で評価付ける考え方が信頼性ファーストなのです。

 

 

信頼性ファースト時代に検索エンジンが求めること・対策

信頼性が重要視されるようになれば、サイト運営者はどのように対策していけば良いのでしょうか?

 

その答えは一つでは無いと思います。信頼性をはかるためにはいくつもの要素を意識する必要があります。

 

信頼性のために意識したい点を列挙すると記事が長くなってしまうので、別の機会に紹介したいと思いますが、考え方を簡単に説明してみます。

 

サイトの信頼性を高める方法は、実際の実店舗のお店を想像するとわかりやすいです。

 

例えば飲食店で考えてみてください。あなたが美味しいお店を食べたいと思ったとき、あなたはどのようにお店を選びますか?なお美味しいお店を選ぶというのが重要です。

  • a. 自身が行ったことのあるお気に入りのお店
  • b. 誰かがおすすめするお店
  • c. 行列ができている人気店
  • d. CM等で美味しそうに感じたお店

 

今回の美味しいお店というのは、信頼のおけるお店を表しています。

aを選んだ人は、1度訪問して好印象だったお店を選んでいますね。つまりあなたはリピーターであり、リピートできるお店こそ信頼できると判断したことになります。

bを選んだ人は、誰かが推薦するお店を選んでいます。つまりあなたは口コミやレビューが良い店を信頼したことになります。

cを選んだ人は、お客さんが多く繁盛しているお店が信頼できると判断したことになります。

dを選んだ人はPR・広報といったマーケティングが上手なお店を信頼したことになります。

 

もうお分かりかと思いますが、上記の飲食店(お店)をWEBサイトに置き換えても同じことが言えます。置き換えれば以下のような答えが見えてきました。

 

サイトの信頼性を高める対策・施策

  • a. リピーターの獲得
  • b. SNSや被リンクなどによる口コミ・レビューの拡散
  • c. PV・アクセス数を増やす
  • d. WEBマーケティングによる広告や戦略

 

もちろん上記以外にも様々な対策方法がありますが、今回は簡単に例として信頼性を高めるための考え方を紹介し、a~dの4点を挙げてみました。

 

ここで挙がった4点は実際にGoogleの検索エンジンアルゴリズムで加味されているものばかりです。このように実店舗で考えれば、サイトの信頼性を高める施策を思いつくことができるのですね。

 

その他にも老舗のお店、影響力のあるタレントが愛用しているお店など様々なお店を挙げることができます。あなたが考える理想の信頼できるお店(サイト)作り・運用を考えてみましょう。

 

WEB社会でも実店舗と同じように信頼のおけるサイト作りを目指そう

今まではブラックSEOのような、過剰なSEO対策等で検索エンジンの抜け穴をつくような方法で検索順位を上げるといったことがおこなわれていました。

しかしながら、誰でも簡単にサイトが作れるようになり、サイトが飽和しWEBの繁栄よりも秩序を守ることに重きをおかなければならなくなってきた現在では、信頼性が厳しく評価されるようになるかもしれません。

 

そうなれば本来のあるべき姿で誠実にサイト運用を心掛ける必要が出てくるでしょう。

 

サイトやブログなどが好きなあなただからこそ、この記事に辿り着いたのだと思います。今後とも、信頼が得られるような誠実なサイト運用を続けていきましょう。

 

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