繊細で心にしみるヒューマンドラマ映画「きいろいゾウ」レビュー 【向井理・宮崎あおい出演】

繊細で心にしみるヒューマンドラマ映画「きいろいゾウ」レビュー 【向井理・宮崎あおい出演】

向井理と宮崎あおいの繊細な夫婦の日常を描く心にしみるヒューマンドラマ映画「きいろいゾウ」の紹介・レビューや感想

 

「きいろいゾウ」をAmazonプライムで視聴して感慨深く感じたのでレビューしたいと思います。

 

登場人物の多くが何かの悩みを持ちながらも、前を向いて生きる姿が印象的な映画です。繊細な人間であるからこその、弱さ・強さ・優しさがひしひしと伝わってくる大人なヒューマンドラマ映画です。

 

きいろいゾウ

 

見るべき人が見れば、映画を見ることでメッセージを強く感じることができるはずです。それがたとえ直接的にメッセージとして主張しなくても、自発的に気づかせてくれるような自然でありながらも計算しつくされた映画。婉曲的な表現は、いかにも日本文学の繊細さを強く表したこだわり抜いた映画です。

 

きいろいゾウとは?

西加奈子が作者の小説を原作とした、悩みや傷を抱えた登場人物の人情味溢れる物語です。

  • 小説
  • 絵本
  • 映画

になったヒット作でもあります。

 

きいろいゾウの小説

きいろいゾウ (小学館文庫)

 

きいろいゾウの絵本

絵本 きいろいゾウ

 

きいろいゾウの映画

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「きいろいゾウ」のキャスト

主役のツマムコ夫婦

  • 妻利愛子 ※呼び名はツマ(宮崎あおい)
  • 子供の時のツマ(本田望結)
  • 無辜歩 ※呼び名はムコ(向井理)

 

ムコの知り合い夫婦

  • 緑(緒川たまき)
  • 夏目(リリーフランキー)

 

ツマムコ夫婦のご近所さん

  • セイカ(松原智恵子)
  • アレチ(柄本明)
  • 大地(濱田龍臣)
  • 洋子(浅見姫香)

 

 

「きいろいゾウ」のあらすじ・概要

宮崎あおい演じるツマと、向井理が演じるムコのツマ・ムコ夫婦の日常を描いた人情味あふれる映画です。

 

ツマとムコはそれぞれ過去に傷や言えないことを抱えつつ、お互いに相手に言わなかったり触れない生活を送ります。

 

精神面が弱く、幻聴で動物や虫、植物などの声が聞こえるツマと、過去に縛り付けられツマの気持ちがわからないムコ、それぞれの複雑な心情がちょっとした行動に現れます。

 

夫婦ともに田舎でスローライフを送り、一見和やかな雰囲気を見せるも、ツマとムコとのコミュニケーションには少しずつ亀裂が入りはじめます。

 

そんなとき、一通の手紙が届くと共に、ムコは仕事で1週間ほど東京に行くことをツマに告げます。

 

コミュニケーションが複雑な人間だからこそ起こる様々な行動や心情が、見ている人に何かを気付かせてくれるお話しです。

 

 

「きいろいゾウ」を見た感想レビュー・解説・解釈

全体を通して、非常に繊細な人間の心情が表された映画だなと感じました。悩みや傷がある登場人物が多く、傷心しながらも頑張って生きるさまが描かれています。特別な世界ではなく、平凡な暮らしが表現されているので共感する人も多い作品なのではと思います。

 

きいろいゾウは日常に少し疲れたときや、傷心中のときに見たい映画です。

 

はじめは撮影の撮り方や風景、話し方など、田舎にしか出せない味が表現されており、日本らしい和みを感じさせるところからスタートします。ツマが聞こえる幻聴の生き物の声なども相まって、自然の恵みや生命を感じさせてくれる温かな印象を受けました。

 

しかしながら、そのように和やかな雰囲気の良い映画なんだと思って見ていると、自然ゆたかな風景から、徐々に夫婦二人の心情がクローズアップされてきます。和やかな風景から、二人の心情にフォーカスが移ろいゆくさまがスムーズで、上手に見ている人を映画の中に引き込む作品だなと感じました。

 

その後、ツマムコをはじめ、様々な登場人物の傷や悩みといった葛藤が描かれます。ネタバレするのもこれから見る人に申し訳ないので留めておきますが、最終的に落ち着くところに落ち着き、これから特別頑張るわけでもなく、自然に逆らわずに日常を過ごしていこうとする前向きな気持ちをもらえる映画なのではないかと感じました。

 

なにより、特別な世界観ではなく誰にも共感できるような平凡な世界観で描かれた夫婦の物語は、恋人や夫婦、家族間など様々な人間関係において共感できる点があり、気付きや学びがある作品のように感じました。

 

私は映画を通して、穏やかだけど待ってくれない移ろいゆく日常と、人の無力さや小ささを改めて感じました。気づきの多い良作品だと思いましたが、ナイーブな映画だったのでお勧めできる人は限られるなという映画でした。

 

 

きいろいゾウのレビューは賛否両論?

ネットできいろいゾウのレビューを見ていると、良い映画と感じる人と、良くない映画と感じる人に両極端に分かれていました。

私はあるシーンが非常に自分の経験を懐古させるものであったため、非常に感動した作品でしたが、人によっては理解しがたく、納得のいかない映画と感じる人もいるようです。

 

タイタニックやラ・ラ・ランドもそのような両極端な評価の印象を感じますが、そういう両極端な映画こそ、名作なのではないかと私は思います。

 

あなたはどんな風に感じてどのような評価をつけたくなるのか、そういう意味でも一度見てみるのも良いでしょう。

 

ただし繊細な世界観なので、大人な人や傷心中の人におすすめの映画だと思います。

 

 

「きいろいゾウ」のおすすめポイント

夫婦の行動や心情からみた男女の違い

ツマとムコの行動や心情はかなり強めに、

  • 男性らしい考え方や行動
  • 女性らしい考え方や行動

を見せます。

 

それらがそのまま交わればコミュニケーションが上手くいかないのは当然でありながらも、してしまいがちで、そのような部分を強く表現することで私たちに異性への思いやりや愛を見直す機会を与えてくれているように感じます。作品自体に愛が詰まった映画なのだと感じました。

 

老若男女の悩みや行動

ツマムコの夫婦だけでなく、もっと年配の夫婦や、子供の男女も登場します。年齢や性別は違えど、皆が皆悩みをもち、どう関わっているのかが示された作品でした。

そのため、自分だけでなく老若男女誰でも悩みながら日々頑張って過ごしているんだなということがわかります。悩みがあったとしても当たり前だと許容できるようになったり、自身の悩みがちっぽけに思えるかもしれません。

 

愛する痛みを知る、すべての人へおくる感動のラブストーリー

きいろいゾウには「愛する痛みを知る、すべての人へおくる感動のラブストーリー」というキャッチコピーが付けられています。

 

そのキャッチコピーのとおり、愛が深い生き物だからこそ、悩んだり傷つくさまが描かれていました。とても人間味があって、自分の日常を振り返りたくなるような映画でした。

 

ちょっとセンチメンタルになっている時や、傷心中の時におすすめの映画です。気になったひとは是非一度ご覧ください。

 

きいろいゾウ

 

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