ブラックIT企業ってどんな会社??実体験をもとにIT業界のブラック企業の特徴・実態を紹介
IT企業での実体験をもとにIT業界におけるブラック企業の実態を紹介
私が勤めた、ある会社のプロジェクトでは「ブラック企業だ」と感じる場面がよくありました。そこで、ブラックなIT企業での職務経験を振り返り、ブラックなIT企業の特徴をピックアップしてみました。
IT企業のことを知らない人はもちろん、IT企業に勤めている人にも参考になればと思います。
なお、ホワイトなIT企業の特徴については以下で紹介していますので合わせてご覧ください。
IT企業でホワイトな会社ってどんな職場?働いた実体験をもとにIT業界におけるホワイト企業の特徴を紹介
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これから就職や転職を考えている人の参考にしてほしい
IT業界の未経験者さんが知りたいことの1つとして、実際にIT企業で働いている人の声は重要ではないでしょうか?
IT企業と言えば、良い部分も悪い部分も様々見えているかもしれませんが、実際に働いてみてよかった企業の特徴を紹介することで「こんな職場があるんだ」と参考にしてもらえれば幸いです。
ブラック企業に勤めている人に気づいて欲しい
ブラックなIT企業に勤めている人は、目の前の仕事に必死になってブラック企業で働いているということを認識できないケースがあります。
実際に私がブラックなIT企業に勤めている時も、どんな環境にいってもこのような環境なのだろうと考えていて、自分の会社がブラックだなんて考えることがありませんでした。
もし当時の私が、ブラックなIT企業の特徴を知っていれば、「どうしてブラック企業でこんなに頑張っているんだろう」と疑問視できたのだろうなと今は少し後悔することもあります。
そこでIT業界のブラック企業に勤めている人に、少しでも職場環境のチェックとして参考になれば良いなと思い記事にしました。
IT企業でブラック企業だなと感じた企業の特徴
なお今回ブラックだなと判断する基準として、その会社に勤めて酷かったと思えた点をピックアップしています。そのため、個人的な主観で私が判断したものになります。
一般的なブラック企業の基準とは異なり、あくまで主観による判断であることをあらかじめご理解ください。
ブラック企業の特徴1:育てる気やフォローが無い・少ない
まず第1にブラック企業はとにかく教育無しに即戦力としようとする傾向があります。
未経験者への教育が不十分なまま即戦力が求められます。実際に私がブラックだなと思った企業では教育はありましたが、教育後に私が配属された先では教育で受けたものとは全く異なるプログラミング言語・OSが求められ、更に即戦力のレベルを求められました。
明らかに未経験者がやるレベルではない難易度のタスクが割り当てられましたが、フォローをしてくれる人もおらず、かなり大変な思いをしました。
複数メンバーで構成されているプロジェクトですが、お互いがフォローや助け合いの精神がなく、プロジェクトが上手く良くことなんて現場ではPM・PLくらいしか考えていませんでした。作業者は自分のタスクしか考えてないですし、PM・PLもそれで良しと判断していました。
どこからもフォローが無いので、下は成果があがらないし、育たない環境でした。
ブラック企業の特徴2:プロジェクトが炎上・上手くいかない
IT企業におけるブラック度合いを測る指針として最もわかりやすいのがプロジェクトの進行が上手いかどうかです。
ブラックなIT企業では上手くプロジェクトがまわせず、炎上するケースがよくあります。
驚いたプロジェクトで言えば、プロジェクトにアサインされた時点で既に納期が何か月も過ぎている案件がありました。その頃私は社会人1年目で、自分で言うのも残念なほどに戦力になるようなレベルではありませんでした。
納期が既に過ぎている炎上プロジェクトに、経験の浅かった私がアサインされるようなプロジェクトなのです。今考えても、とんでもないプロジェクトだったな思います。本来は火消しできるくらいに有力なメンバーがアサインされなければならないはずなのに、経験の浅い私に火消し役のメンバーとして投入させていました。
その時、バグ対応として渡されたタスクを調査していると、関数の中身が何も書かれておらずreturnだけするというものでした。バグというより完全に未実装なんです。そんな未実装な関数が何十個とあり、バグというより実装が半分以下のような感じのままテストフェーズをしている職場でした。
ブラック企業の特徴3:施設や配布物がひどい
私があまりに酷いなとおもったのはPCのスペックでした。
貸与されたPCが既にハードディスクに損傷があり、動作がすごく重く、アプリケーションなどを立ち上げるだけでも10分かかったり、落ちたり、画面が真っ白になりフリーズしたりととにかく酷かったです。
そんなPCが貸与されるにも関わらず、プログラミングでしっかりと制作物を作れと要求してくるのですから不思議です。スペック不良について言及しましたが特に変更されることもありませんでした。プログラミングで利用する制作用のソフトが開けず、泣く泣く軽量エディタを使って作業したことを覚えています。
正直ここまで貸与物が酷いケースはレアケースかもしれませんが、就業者への配慮が欠けているというのがブラック企業の特徴だと言えます。
ブラック企業の特徴4:ストレス負荷の高い職場・人間関係
ブラック企業の特徴としてよく見られるのは、人間関係が良くないということです。
前述のとおり、ブラック企業ではプロジェクトをはじめ仕事が上手くいっていないケースが多いので、就業者全体のストレス度合いが高い傾向にあります。
実際に働いていたブラックな職場では、
- 怒号が飛び交っている
- ため息がたくさん聞こえる
- 悪口や嫌味がたくさん聞こえる
- モノにあたる
- 精神的に病む
- 人が来なくなる、蒸発する
- メンバーの半数が病んでおり休んでしまう
などなど、人間関係などで多くの問題点がありました。
今思い返してもすごい職場ですが、よくこんな職場で頑張って仕事していたなと思います。
ブラック企業の特徴5:残業や労働時間について何かしら問題がある
ブラック企業を象徴づける1つが残業問題です。ブラック企業と言えば残業や労働時間に対して何かしら問題がある印象があります。
- 残業が多い
- 残業代が発生しない
- 休日出勤が多い
- 有休が使えない
など
残業の良し悪しについては人によって感じ方が異なるため、勤めている会社や就職したい会社の残業や労働時間が、自分の思い描いているものと大きく乖離していないか考えるようにしましょう。
IT業界におけるブラック企業の特徴を知って職場に活かそう
今回IT業界におけるブラック企業の特徴を紹介しました。ブラック企業で働いている当事者の場合は働くことに集中しているため気づかないかもしれません。
ブラックなIT企業がどんなものか、私の実体験をもとに少しでもイメージがついてもらえれば幸いです。もし当てはまるようであれば、何より自分の心身を大切にしてください。
なお、ホワイトなIT企業の特徴については以下で紹介していますので合わせてご覧ください。
IT企業でホワイトな会社ってどんな職場?働いた実体験をもとにIT業界におけるホワイト企業の特徴を紹介