FP2級に合格できた勉強方法を公開【業界未経験・独学でも攻略できる過去問・問題の解き方】
FP2級の完全攻略に向けて、私が合格できた過去問の解き方や使い方といった勉強方法を紹介します。
無事FP2級に合格できたので、これから受験したい人のためにFP2級の完全攻略に向けた勉強方法を公開したいと思います。実際に合格できた過去問の解き方や使い方を紹介します。業界未経験の私でも仕事をしながら独学で合格できた方法なので、それなりに役立つのではないかと思います。
- 目次 -
勉強方法の前に受験時の情報を公開
参考になるかわかりませんが、勉強方法の前に、受験したときの基本的な情報を紹介しておきます。
金財と日本FP協会のどちらのFP2級を受験した?
ファイナンシャルプランナーであるFP資格の試験は
- 金融財政事情研究会(金財)
- 日本FP協会
の2つの機関にて開催されていますが、私は日本FP協会が開催する、2級のFP技能検定(ファイナンシャル・プランニング技能検定)を受験し合格しました。
FP2級の試験を何回受験した?
午前に行われる学科試験は1度合格点未達でしたので計2回受けることになりました。なお午後に行われる実技試験は1回で合格しました。
FP2級の試験は、午前に行われる学科試験の方が難しいのが特徴です。実際に、過去の合格率を見ても毎年バラつきはありますが、おおよそ以下のような合格率になっており、午前の方が受かりにくいのがわかります。
- FP2級の学科試験(午前の部)合格率:約40~50%
- FP2級の実技試験(午後の部)合格率:約50~60%
※合格率は2018~2016の過去3年分のデータによるものです。
なお合格率が高めに見えますが、FP3級合格者もしくは業務経験者という条件に合致している者のみが受けられる試験ですので、もともとそれなりに知識がある人が受験しているためだと思います。そのため合格率で見えるほど簡単な試験ではありません。
FP2級の試験をいつ受験した?
始めに、2018年1月に行われた学科・実技試験ともに受験し、実技試験だけ部分合格しました。その後、2018年9月に実施された学科試験を再度受験して無事合格しました。
上記のように実技と学科を部分ずつにわけて完全合格に至りました。FPは学科・実技いずれか一方での部分合格が認められており、最大1年間、部分合格の権利を有することができます。そのため、もし片方だけ合格できた場合は、合格してから1年以内にもう片方を受験し合格するようにしましょう。
上記のとおり、はじめは合格できなかった私ですが、勉強方法を見直すことで無事合格できるようになりました。その勉強方法をこれから紹介したいと思います。
FP2級を完全攻略するための勉強方法
FP2級の試験は上述のとおり、午前に行われる学科試験と午後に行われる実技試験の2部構成となっています。そのため勉強方法もそれぞれ分けて紹介します。
なお勉強法の関係により、以下の構成で紹介していきます。
- 過去問の入手先
- 午後に行われる実技試験の勉強方法
- 午前に行われる学科試験の勉強方法
FP2級の過去問の入手先
勉強するには過去問が必須になりますので、過去問の入手先を紹介しておきます。
過去問は以下の2パターンで集めると良いでしょう
- 日本FP協会の公式サイトから無料ダウンロード
- 書店で過去問を利用したFP2問題集を購入
公式サイトからだと無料で過去問・解答をダウンロードすることができますが、解説がないため勉強としては使えません。そのため、問題集で充分に勉強した後に、公式サイトから過去問をダウンロードして模擬試験をしてみるのが良いと思います。
日本FP協会の公式サイトから取得する
以下公式サイトから過去問をダウンロードできます。
問題集を購入する
書店で問題集を購入することができます。またAmazonでも購入することができて便利です。
「ネットだと本の中身を見れないから不安」と思っていたのですが、なんとネットでも本の中身を見ることができるようです。Amazonでおすすめの本を探してみたので中身を見てみてください。
中身を見る方法は、下記リンクより本の詳細ページを開いた後、本の画像をクリックするか、「なか見!検索」をクリックして中身を見ることができます。
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おすすめの理由
- 過去問がそのまま掲載+解説付きで使いやすい
- 予想問題も用意されていて嬉しい
- 過去問+予想問題の構成でわかりやすい
- 他の教材よりも安い
- 資格本で有名なTAC出版で安心
なお、問題集だけでは不安という人は、教科書タイプの本も購入することをおすすめします。そうすることで問題が解けなかった時に教科書を見て勉強することができます。
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午後に行われる実技試験の勉強方法
勉強方法についてですが、まずはじめに午後の実技試験に対する勉強方法から紹介します。実技試験は理解さえすれば、かなり簡単に合格点を取ることができます。実際に私が午後の試験対策をしたのは、わずか1日だけでした。
というのも、学科の勉強具合が微妙だったため、途中まで実技試験を諦めようとしていたからです。しかしながら、試験1日前に念のため問題を眺めているとあることに気づきました。
「直近の過去問3年分を見ると、実技の問題パターンがほとんど同じ。」
つまり、実技試験は問題パターンが異様に少ないわけです。具体的に言うと、問題パターンは変えずに、数値だけが変わっているというイメージになります。
そのため、問題をしっかり解けるだけの理解さえあれば、問題パターンが少ないので短時間の勉強で充分に合格点を出すことができます。なお私は時間が無くて1日だけしか勉強しませんでしたが、あくまでぎりぎりまで諦めていたからです。もしこれから勉強しようと思う人は、1週間程やり込めばいいんじゃないかと思います。
それでは具体的な実技試験の勉強方法ですが、以下のステップで実技試験の勉強を進めていきます。
ステップ1.実技試験の過去問を3年間分くらい集める
まずは初めに問題相手を知ることから始めます。実技試験の過去問3年間分を見て問題パターンを掴んでみてください。
なお年間で3回試験が実施されているので、3年間×年間3回=過去問9回分の問題パターンを眺めていれば充分だと思います。余裕がなければ直近3回分くらいを見ておきましょう。
ステップ2.同じ問題パターンに印をつけて優先的に解けるようにする
過去問をいくつか集めて比較してみると、同じ問題パターンがあることに気づけるはずです。そういう「何度も出題されている問題パターン」に、ひと通り印をつけていきます。
ひと通り印をつけることができれば、各問題パターンを1回分ずつでいいので優先的に解けるようにしていきます。
「何度も出題されている問題パターン」というのは、開催側で何度も繰り返し使いたいと思い、出題されているわけですね。その意図まではわかりませんが、恐らくFPとして重要な問題であったり、合格率の調整のための点数稼ぎ用の問題と推測できます。
いずれの場合においても、このような繰り返し出題されている問題パターンは重要な問題であるからこそ出題されているわけですから、今後も出題される可能性は非常に高いわけです。
そのため、こういった「出題頻度が異様に高い問題パターン」だけは必ず、数値や文言が変わったとしても100%問題を解けるようになってください。主に計算問題となるので解き方さえ覚えていれば、数値が変わっても簡単に問題を解くことができます。
出題頻度が高い問題の解き方が全てわかった後は、その問題の数値を変えたパターンを過去問から探し、100%解けることを確認します。
このようにして印をつけた出題頻度が高い問題だけを優先的に理解していくことで、効率的に点数アップすることができます。
ステップ3.試しに実技試験の過去問を解いてみる
優先的な問題だけ解けるようになった後は、実際に実技の過去問1回分を模擬試験のように解いてみます。このステップでは合格点や勉強を目指す必要はなく、あくまで現状の点数を把握することを目的におこないます。
もしかすると、この時点で既に上手くいけば6割に到達する人もいるかもしれません。それくらいに問題パターンは限られているのです。
もし合格点に達しなかった場合は、他の問題部分も解けるようになる必要があります。しかしながら解けていない他の部分を、実技試験の勉強対策として行う必要はありません。
解けなかった部分に関しては、学科試験の勉強を行うことで知識を身につけ解けるようにします。
なぜかというと、解けなかった問題というのは、何度も出題されていないような毎回傾向が違う問題のはずです。この毎回違う問題を解き続けても出題範囲が広く終わりがみえてきません。その結果、費やす勉強量の割には、不毛な勉強になる恐れもあります。
そこで実技試験の優先的な問題だけ解けるようになったら、学科試験の勉強に移ります。学科試験では非常に広範囲に及び問題が出題されます。そのため実技試験よりはるかに多くの時間を費やさなければなりません。
そのため少しでも早く学科試験の問題を解き始めるようにします。そして、学科試験の過去問で合格点を出せるようになってきたあたりで、また実技試験に戻ってきて再度、模擬試験をおこなってみてください。その頃には広範囲に及ぶ知識が増えており、実技試験でも6割を超えることができるようになっているはずです。
午前に行われる学科試験の勉強方法
最後に午前に行われる学科試験の勉強方法について紹介します。
FP2級の学科試験では非常に広い範囲から問題が出題されます。そのためそのまま勉強すると非常に時間がかかってしまいます。
そこで、学科試験の勉強においても過去問を解きはじめるのをおすすめします。
もちろん、はじめは知識が無いのでまともに問題は解けなくて問題ありません。ただ解けなかった問題は解説や教科書、ネットなどを参考にしながら、答えを理解していくようにしましょう。
私が勉強した感じでは、とにかく過去問を解きつづけて、どの年の、どの回の過去問も最低6割以上とれるようになれれば合格が見えてきます。
「いずれの過去問でも6割以上」というのが重要です。というのも、出題範囲が広く、問題パターンもかなり多いため問題の傾向が毎回違っています。実際に私が体験したことですが、「ある過去問は9割近くの点数がとれても、別の過去問だと6割すらとれない」なんてことがありました。出題範囲が広く問題傾向が毎回違うため、自分にあった問題の当たりはずれが出てきてしまうわけです。
私が初めて学科試験を受けたときは、「過去問で6割以上とれたから本番も大丈夫だろう」と思って挑みましたが、過去問とあまりに違う問題を前にして合格に辿り着けませんでした。
ただし、出題頻度が高く、何回も繰り返し出題されている問題も中にはたくさんあります。そのため、過去問を何回分も解くことで網羅的に出題頻度が高い問題を解けるようにしておき、取りこぼしをしないようにしておくことが大切です。
ひっかけ問題対策
また勉強するときは、解答や解説だけでなく「問題自体」もしっかり見ておくことが大切です。FP2級では、過去問題の一部を変えて、出題してくるケースが結構ありました。
このケースが意外と曲者で、ネットで調べてみると「ひっかけ問題」として他の受験者さんも苦戦した問題のようです。問題文を見ると「解いたことがあって答えを知っている!」と思うことがあるのですが、実は問題文の一部を変更してあって、紐づく答えも変えられていることがあります。
そのため、問題文のポイントを理解しながら頭に入れておき、同じような問題文が来ても直ぐに「答えを知ってる」と思うのではなく、どこか問題文が変更されてないか充分に観察する必要があります。もし適当に問題文を覚えていると、どこを変えられたのか、わからなくなってしまい、せっかく見たことがある問題文なのに答えがわからないということになってしまいます。
学科試験の勉強方法まとめ
まとめると、午前の学科試験では以下のように勉強していきましょう。
- 勉強する際は、答えだけでなく問題文のポイントも覚えておくようにする。
- 過去問を何回分も解き、全て6割以上とれるようになるまで反復する。
私は上記のように対策を練ってから再度受験することで、無事合格することができました。
なお、不合格だった学科試験1回目の全体合格率は45%でしたが、合格した学科試験2回目の全体合格率は39%でした。つまり2回目の問題の方が難しかったのにも関わらず、対策のおかげで合格できたということになります。そう考えると、やはり上記の対策は有効だったということがわかります。
FP2級の合格に向けて、最適な勉強方法で挑もう
FP2級は出題分野も広く、全て覚えて挑むのはとても大変です。そのため、今回紹介した勉強方法も含め、あなたに合った最適な勉強方法を考え実行していきましょう。
私の合格できた体験が、少しでもあなたの役に立てれば嬉しいです。
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