デザイナーになるには? – デザイナーに求められる3つの能力とデザイナーになる方法
デザイナーになるにはどうすればいいのか?
デザイナーと聞くと通常の職業とは違い、手に職を持つ専門職のためなるのが難しそうと感じる人もいるかもしれません。そこで今回はデザイナーの概要を紹介した後に
- デザイナーに求められる能力
- デザイナーになるための方法
について紹介していきたいと思います。
少しでもデザインに興味を持ってくれる人が増えると嬉しいですね。
- 目次 -
デザイナーとは?
冒頭にもお話ししたとおり、デザイナーを特殊な職業と感じてしまう人もいるかもしれません。しかしながら、デザイナーとは名前のとおり、デザインをする人や職業のことを指しますが、一部のフリーで活躍しているフリーランスや芸術家、アーティストなどを除き、事務所や会社に勤めて給与をもらうようなデザイナーはサラリーマンという扱いになります。そのため、行う仕事は専門的なことをおこないますが、雇用形態としては一般的な会社員と変わりません。
ただ、デザイナーは実に一言で表すのが難しい職業です。デザイナーはあらゆる分野に存在しており、デザイナーという定義が非常に多岐に渡るためです。
実際に私たちが目にするものすべてがデザインされていると言っても過言ではありません。目の前にあるパソコンやスマートフォンなどの電子機器、本、服、食べ物、家具、部屋、家・建物、庭、乗り物、道路、標識、町、空間などなど。あらゆるものがデザインされています。それぞれの分野に専門のデザイナーが存在しているので、この世にいろんなものが生まれたり消えたりするたびにデザイナーという職業は増減していくとも考えられます。
そのため「デザイナーとは何か?」を考えるよりも、「何をデザインする人・職業なのか?」を考えるのが良いでしょう。もしあなたが何かのデザインをしたいと考えていて、どうすればそのデザイナーになれるのかを考えているなら、何を作りたいのかを決めて、そのデザイナーについて知ることから始めましょう。
デザイナー例
参考程度にデザイナー職のごく一部を例として紹介するとこんな感じのものがあります。なお、デザイナー職名の後ろにカッコで制作物の例を記載しています。
- WEBデザイナー(WEBサイト)
- グラフィックデザイナー(紙面やパッケージなどに印刷されるもの)
- キャラクターデザイナー(イラスト)
- ゲームデザイナー(ゲーム)
- システムデザイナー(システム設計・IT)
- プロダクトデザイナー(工業製品)
- テキスタイルデザイナー(服飾など布地)
- 空間デザイナー(イベント会場などの空間)
- ファッションデザイナー(ファッション)
デザイナーは本当に数が多いため、全てを紹介することはできません。「自分の作りたいもの」+「デザイナー」の二つのキーワードでネットで検索して日頃から成りたいデザイナーの情報について調べるようにしましょう。
デザイナーの種類が多くて選べない。わからない。
上述したとおり、デザイナーは多岐に渡り存在するため、
- 漠然とデザイナーになりたいと思っている人
- 複数のデザインに興味があって絞れないと思っている人
もいると思います。
でも実はデザイナーの分野はたくさんあれど、共通して求められる能力というものが存在しています。各分野のスペシャリストとして必要なデザインスキルを身につけるのも重要ではありますが、それよりも先に共通して求められる能力を磨いてみましょう。そうすることで、基礎力のあるどこでも重宝されるようなデザイナーになることができます。
どのデザイナーにも共通として求められる3つの能力
デザイナーにはどんな能力が求められているのか。それは以下3つと言われています。
- クリエイティブ能力
- プレゼンテーション能力
- コミュニケーション能力
実際は管理能力や体力など、もっとたくさんの能力を要求されるんですが、私が教わった最も重要な能力は上記3点になります。以下でそれぞれ詳しく紹介していきます。
デザイナーに求められる能力1.クリエイティブ能力
この能力が無いとデザイナーとして始まらないであろう「つくる」能力です。このクリエイティブ能力では、発想・アイデアや、実際に作ってみることが重要です。センスの良いものが作れるように日々研究しながら何かを生産するのがクリエイティブ能力を身につけることに繋がります。
デザイナーに求められる能力2.プレゼンテーション能力
次に必要な能力としては「魅せる」能力です。デザイナーによっては得意・不得意が出てしまうところかもしれませんが、仕事でデザインをおこなっていく上で、自分のデザインが良いことを相手にアピールする力は非常に重要です。
たとえば写真1枚を考えてみても、「被写体をある角度から撮影すれば綺麗に見えたのに、別の角度から撮影してしまったせいで悪く見えてしまった」というような経験をしたことがないでしょうか?他にも逆光によって被写体が見えなかったり、ピントが合っていなかったりなどなど。
このように、たとえ同じ物や被写体、デザインにしても魅せ方によって大きく結果は変わってきます。自分のデザインをどのように魅せれば、見ている人が気に入るかを常に考えなければいけません。
街中を歩いてみても勉強になります。「あるデザインはこの場所には適しているけど、あの場所には適していないな」など、どういうデザインがどういうところで引き立つのかを日頃から考えてみると、街を歩くのも楽しくなるかもしれません。
デザイナーに求められる能力3.コミュニケーション能力
これはどの業界でも求められるかもしれませんが、デザイナーに求められる能力の3つ目はずばり「いろんな人と上手に意思疎通をおこなう能力」です。
実は、デザイナーを募集する企業が最も重視している点こそ「コミュニケーション能力」ということも非常に多いです。
なぜかというと、コミュニケーション能力が高ければ、教育することで上手に学びデザインスキルをいくらでも伸ばすことができる人材だと考えられているからです。
デザインをするためのスキルはもちろん重要ではありますが、デザインを仕事としておこなうには、何よりも人と接することを大事にしなければなりません。企業でデザインをするにしても、フリーでデザインをするにしてもいずれにおいてもコミュニケーション能力がなければ仕事を取ることも進めることもできなくなります。
相手の要望を上手に聞き出し、自分が何をすべきかを的確に考えて動ける人こそが、仕事で活躍する人だということはどこの業界でも同じなのかもしれませんね。
具体的にどうやってデザイナーになる?
さて、最後に具体的なデザイナーへのステップを紹介してみます。一例になりますが、以下のようなパターンが私の周りをみていると事例であります。
パターン1.デザイン学校に通った後にデザイン会社に就職する
一番の王道パターンとしてはデザインが学べる学校に通うことです。デザイン学校に通えば、デザインスキルを向上させながら、デザイナーになることについて先輩の意見を聞いたり相談することができます。さらに卒業間近ともなれば、通うデザイン学校次第では学校のコネクションや紹介でお仕事先が見つかるかもしれません。※お仕事先が見つかったとしても、ほとんどのケースでは通常通りお仕事先の採用試験を受けて通過する必要はありますのでご注意ください。
ちなみにデザイン学校からお仕事先の紹介がなければ、デザイン学校に在籍中に作成した作品(ポートフォリオ)を持って、あなたが働きたい場所に採用試験の申込をしていくという流れになります。なお制作物が少なかったり、制作物の出来が良くない場合は、自信のあるデザインをいくつも用意してから採用試験に挑むのが良いでしょう。
パターン2.未経験でも簡単なアシスタントなどの見習いの立場から働く
2つ目のパターンとしては、ひとまずデザイン事務所や会社に入るけど、デザインは出来ないので、デザイン以外の雑務をしながら、職場でデザインを学び、徐々にデザイナーに近づいていく方法があります。この場合はアルバイトとしてお金を稼ぎながらデザインが学べるのでお金を節約することができます。ただし未経験でデザイン業界に飛び込むと同時に働き手を担わなければいけないため、必死に学ぶ姿勢が無い人には難しいかもしれません。
上記で挙げた以外にも、完全オリジナルで自分自身をプロデュースしてフリーでデザイン活動する人もいますし、方法に限りはありません。あなたのデザインやあなた自身のファンをたくさん作ることができれば、独立してフリーで活躍することもできるかもしれません。あなたに合ったデザイナーに向かって日々頑張りましょう。
あなたやあなたの作品が良いなと思われるデザイナーになろう!
デザイナーはデザインの制作物だけでなく、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力といった一般的な仕事で必要なスキルも求められてきます。
デザインを見てもらう人だけでなく、一緒にデザイン仲間として働く人や、お客さま、はたまた友人や知人など、関わる人から一目置かれるデザイナーになることを目指していきましょう!