異常な活動 – アカウントを保護して下さい。Amazonを装った迷惑メールへの対応・対策【プロのSEが解決】
異常な活動 – アカウントを保護して下さい。というAmazonを装った迷惑メールを受信したときの対応と対策を紹介しますので、実施することをおすすめします。amazonを装ったメールをクリックしてしまった場合や、開封してしまった場合などケース別に対応方法をご紹介します。
ITニュース:Amazon を装った迷惑メール
2018年10月以降に、Amazonを装った迷惑メールが確認されています。そのため、迷惑メールが届いたときの対応や対策について紹介します。
※メール内容はページ下部のほうで紹介しています。
- 目次 -
異常な活動 – アカウントを保護して下さい。というAmazonを装った迷惑メールへの対応
「異常な活動 – アカウントを保護して下さい。」というAmazonを装った件名の迷惑メールへの対応方法について記載します。あなたに該当する対応ケースについてご確認いただき、必要であれば対応を行うことをおすすめします。
対応ケース1:まだメールを開封していない場合
基本的にはメールは受信するだけでは特に効力を発揮しませんので、まだメールからの悪い影響は受けていないものと考えられます。
そのため、メールは未開封のまま削除することで対応終了となります。
ただし、1度メールが届いたということは、悪い人にメールアドレスが知られてしまっているということですので、今後該当メールアドレスを使用する際は、日頃から充分に警戒するよう努めましょう。
対応ケース2:メールを開封した・メール内の文章をクリックしてしまった場合
もし偽メールということに気づかずにパソコンで開封してしまったり、メール内の文章をクリックしてしまった場合は、念のためウイルス駆除ソフトなどで、ウイルススキャンの実行をおすすめします。
※ウイルス駆除ソフトなどによるウイルススキャンについては、特にWindowsのパソコンの人に向けたものです。スマートフォンなどであればメールを媒介としてセキュリティの欠陥を利用したウイルス感染した事例がまだニュースになっていないので必要なさそうです。
追記:iOSのバージョンが古い場合、iPhoneでもセキュリティの欠陥を利用した攻撃が予想されています。今回のようなメールとの関連性は確認されていませんが、いずれにしてもiPhoneをご利用の人はiOSのバージョンアップをしておきましょう。
対応ケース3:メールに返信を行ったり、メールに記載されたURL先で、ログイン情報や個人情報を入力してしまった場合
ログイン情報や何かしらの情報を入力してしまった人は、まずはAmazonの公式ページからログインアカウントのパスワードを変更してください。(できれば文字数が長く、数字や大小アルファベット、記号などを組み合わせて複雑にしましょう)
合わせて、不安であればアマゾン(Amazon)にその旨を問い合わせて相談してみましょう。
相談することで、一時的に他者からのアカウントを利用不可にしたり、何かしらの対策をしていただけるかもしれません。
更に、ログイン情報やパスワードなどを入力した人は、同じログイン情報を使いまわしている他のWEBサービス全てのパスワードを変更することを強くおすすめします。
同じパスワードを利用していると、たいていのWEBサービスにおいて、メールアドレスとパスワードがあればログインされてしまい、思わぬアクシデントにあうかもしれません。
このように、1か所から漏れてしまったログイン情報を基に、他のWEBサービスにどんどんログインされてしまう手法は「パスワードリスト攻撃」と呼ばれており、フィッシング詐欺を行うような悪質な人が好む攻撃手法なのです。
ログイン情報が悪意ある人に利用されてしまう場合のアクシデント例
- 個人情報が収集される
- アカウントの乗っ取りや、なりすましをされる
- お金やポイントなどを不正利用される
など
パスワードリスト攻撃に備えて、1度漏れてしまったパスワードは他のWEBサービスにおいても全て使用を中止し、パスワードを変更するようにしましょう。そうすることでパスワード攻撃に備えることができるほか、他のWEBサービスのアカウントが乗っ取られていないことも確認することができます。
Amazonや企業を装った迷惑メールへの対策
私たちにとって大事なのは偽者による詐欺メールにひっかからないことです。
そのためには、日ごろから詐欺メールなどのインターネット犯罪が増加していることを意識しておくことが重要です。迷惑メールや詐欺メールはWEBが常識となった現在ではしっかりと向き合わなければならない問題点です。
迷惑メールやフィッシング詐欺に向けた今後の対策
- 受信した怪しいメールはむやみに開封しない
- 詐欺メールへのメール返信や本文内のURLクリックなどは絶対しない
- 何かあった時のためにセキュリティソフトを導入する(アンチウイルスソフト等)
- 日頃からサイバー犯罪が増えていることを認識し、警戒を忘れない
- ネットでサービスに登録するときはできるだけパスワードは同一のものを使用しない
また、他の迷惑メールも確認されていますので合わせてご注意ください。(※下記リンク参照)
- LINE緊急問題のような迷惑メールが届いた時の対応・対策【ITニュース】
- 《セゾン》netアンサービスご登録確認という迷惑メールが届いた時の対応・対策【ITニュース】
- MUFGカードの迷惑メール「WEBサービスご登録確認」によるフィッシング詐欺への対応と対策【ITニュース】
上記についても届いた場合は慌てずに、迷惑メールを開封せずに削除してください。
なお、迷惑メール用のフィルターを設定したり、メール送信者のIPアドレスを制限するなどの対応もできるのですが、悪いことをする人であれば、簡単にIPアドレスを偽装したり、迷惑メールフィルターを通り抜けることもできると思われます。
そのため具体的な設定の変更などよりも、日頃からの警戒を忘れないようにすることが最も重要です。そして何かあった時のために、セキュリティ系のソフトを必ず導入しておきましょう。
ウイルスバスター クラウド(最新版) | 3年 3台版 | オンラインコード版 | Win/Mac/iOS/Android対応
ノートン セキュリティ プレミアム (最新) | 3年 3台版 | Win/Mac/iOS/Android対応
偽メールへの対応と対策は以上になります。次は、実際に届いた偽メールの内容を注意喚起のため公開し、メール文から読み取れる内容を考察します。
Amazonを装った偽メールの内容
届いた「異常な活動 – アカウントを保護して下さい。」というAmazonを装った迷惑メールの内容についてご紹介します。なおこのメールはHTML形式で送信されています。
HTML形式のメールは通常はデザインやレイアウトなどをメールにも行うために利用されるのですが、使い方によっては、パソコンに悪影響を与えるような使い方が行われるケースもあります。何を設定されているかわからないため、HTML形式のメールは、信頼がある相手以外のメールでは出来る限り開封しないことをおすすめします。
迷惑メールの件名
- 異常な活動 – アカウントを保護して下さい。
「異常」や「保護」といったキーワードを巧みに使い、いかにも問題が発生し対応しなければならないメールを装っています。件名だけでは偽物かわかりにくく注意が必要です。
迷惑メールの差出人名
差出人名は、見慣れない漢字2文字で中国語のようでした。そのためいかにも怪しいメールであることが直ぐにわかります。
ただし、メールアドレスを見てみるとamazon~からはじまるメールアドレスのため騙されないように注意しましょう。ドメインは「.com」を使っているのでメールアドレスだけでは本物か偽者かがわかりにくくなっています。
迷惑メールのメール文章内容
異常な活動 – アカウントを保護して下さい。
アカウント検証
検証番号: ○○
〇〇
ご注意ください!
大変申し訳ございません、あなたのアカウントは閉鎖されます。
あなたのアカウントAmazonを更新できませんでした、これは、力ードが期限切れになったか、
請求先住所が変更されたなど、さまざまな理由で発生する可能性があります。
Amazonをご利用いただきありがとうございますが、
アカウント管理チームは最近Amazonアカウントの異常な操作を検出しました。
アカウントを安全に保 ち、盗難などのリスクを防ぐため、
アカウント管理チームによってアカウントが停止されています。
24時間以内にあなたの情報を更新しない場合、
アマゾンアカウントで何ができるか的を絞ってください。
アカウント検証 ←ここにリンクが貼ってありました(http://www. amazon-○○~.com)
なぜこのメールを受け取ったのだろうか?
この電子メールは、定期的なセキュリティチェック中に自動的に送信されました。
当社はお客様のアカウント情報に完全に満足しておらず、
引き続きサ ービスを継続的にこ利用いただくためにアカウントを更新する必要があります。
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カスタマーサービス またのご利用をお待ちしております。
Amazon.co.jp
異常な活動 – アカウントを保護して下さい。というAmazonを装った迷惑メールへの考察
サイトをわざわざ用意していることから、数打てば当たる戦法かと思うのでおそらくかなりのメールアドレス向けに偽装メールを送信していることでしょう。
日本語がおかしい
どうみても日本語がおかしいですね。外国人が作成した文章であることは明らかです。公式のAmazonなら、今回のような酷い日本語にはなりませんね。
差出人名以外だとamazonを装っており判別できる要素が少ない
迷惑メールではよくサイトアドレスやメールアドレスなどが企業名が入っていないことが多く、偽者だと判別する1つの指針になっていました。ところが、今回のメールでは差出人名以外はamazonという文字が入っており、偽者だと判別するのが難しくなってきています。
今後は差出人名もきっと判別つかない迷惑メールが送られてくることも予想されますので、少しでも怪しそうなメールが来たときは、メールは開封せずに公式サイトで情報を確認したり、正しいメールかどうか公式に問い合わせをするようにしましょう。
※ちなみに私はネットショップから情報漏洩を伝えるメールが来たことがあり、公式ショップに問い合わせしたところ、本当に公式からのメールだったこともあります。(以下参照)
ネットショップ(アルファエスパス輸入雑貨店)で個人情報流出 – 2018年7月に700件以上に及ぶ個人情報漏れが発覚【ネットニュース】
このように、公式サイトを確認したり、公式への問い合わせを行って確認することも今後は出てくるかもしれません。
サイバー犯罪が増えているネット社会を認識し警戒しよう
今回の偽メールに限らず、一番の対策は日頃からメールやサイトへの警戒を忘れないことです。怪しいメールやサイトは開かずにアクセスしないようにしましょう。
迷惑メールと対応策の紹介記事
- MUFGカードの迷惑メール「WEBサービスご登録確認」によるフィッシング詐欺への対応と対策【ITニュース】
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