お客様のアップル請求情報が更新され、Apple IDで不審な旨の通知が送信されました. Appleを装った迷惑メールへの対応・対策【プロのSEが解決】
お客様のアップル請求情報が更新され、Apple IDで不審な旨の通知が送信されました.というAppleを装った迷惑メールを受信したときの対応と対策を紹介しますので、実施することをおすすめします。Appleを装ったメールをクリックしてしまった場合や、開封してしまった場合などケース別に対応方法をご紹介します。
ITニュース:Appleを装った迷惑メール
2018年12月に、Appleを装った迷惑メールを確認したので、
- メールの内容
- メールが届いたときの対応や対策
について紹介します。
同じようなメールが届いた時は、参考にしてみてください。
- 目次 -
Appleを装った偽メールの内容
届いた「お客様のアップル請求情報が更新され、Apple IDで不審な旨の通知が送信されました.」という件名のAppleを装った迷惑メールの内容についてご紹介します。なおこのメールはHTML形式で送信されています。
HTML形式のメールは通常はデザインやレイアウトなどをメールにも行うために利用されるのですが、使い方によっては、パソコンに悪影響を与えるような使い方が行われるケースもあります。何を設定されているかわからないため、HTML形式のメールは、信頼がある相手以外のメールでは出来る限り開封しないことをおすすめします。
迷惑メールの件名
- お客様のアップル請求情報が更新され、Apple IDで不審な旨の通知が送信されました.
「請求」や「不審」といったキーワードを巧みに使い、いかにも問題が発生して対応しなければならないようなメールを装っています。件名だけでは偽物かわかりにくく注意が必要です。
迷惑メールの差出人名
差出人名は「Apple」となっていましたが、差出人のメールアドレスは「info@twitter.com」となっていました。
- 差出人名:Apple
- 差出人メールアドレス:info@twitter.com
件名では偽者か判別できませんでしたが、差出人のメールアドレスがAppleではないので、この時点で公式からのメールではなく、偽者によるメールだということがわかります。
ここで注目してほしいのが、twitterの公式メールアドレスが設定されているということです。この迷惑メールを送信した人(もしくはシステム)は、たとえ自分の所有していない名前やメールアドレスであったとしても自由に設定して送信することができるということを意味しています。
今回はApple公式のメールアドレスではないtwitterのメールアドレスを設定していますが、いずれは
- 差出人名:Apple
- 差出人メールアドレス:公式のAppleメールアドレス
のように設定されて送信してくるかもしれません。
そのため、たとえメールアドレスやメール差出人が正しかったとしても公式から送信されたものではない可能性も出てくるかもしれませんので、メール文などを参考に充分に気を付ける必要があります。
迷惑メールのメール文章内容
メール文章は以下のようになっていました。(メール文章内に記載されていたIDのような番号は○○に変更しています。)
お客様のアップル請求情報が更新され、Apple IDで不審な旨の通知が送信されました.
お客様の○○ が、ウェブブラウザから○○へのサインインに使用されました。
日付と時刻: December 7, 2018, 4:12 pm
のブラウザ: Chrome
オペレーティングシステム: IPHONE 6S PLUS
最近○○へサインインを行ったことがなく、他者が違法にお客様のアカウントを使用していると考えられる場合は、○○○○ (https://appleid.apple.com) でパスワードをリセットしてください。
今すぐパスワードをリセットする
今後ともよろしくお願い致します。
Appleサポート
Apple ID | サポート | プライバシーポリシー
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Appleの偽装をした迷惑メールだと判別できた理由
差出人メールアドレスがAppleと違う
前述の通り、差出人メールアドレスがinfo@twitter.comとなっていたので、Appleと異なります。そのため比較的容易にAppleの成りすましであることが特定できました。
メール内に表示されているURLと実際にリンクしているURL先が違う
フィッシィング詐欺を狙う迷惑メールは、メール内に貼られたリンク先に呼び込むことを狙っています。今回のリンク先を調べたところ、表示されているURLは公式のURL(https://appleid.apple.com)となっていましたが、実際にリンク先として設定されているURLは異なるものでした。つまり偽装されたリンクが貼られていました。
一見公式のリンクに見えますが、不審なメールはリンクなどが偽装されているケースがほとんどですので、クリックしないようにしましょう。
今後はもっと判別しにくい迷惑メールが送られてくることも予想されますので、少しでも怪しそうなメールが来たときは、メールは開封せずに公式サイトで情報を確認したり、正しいメールかどうか公式に問い合わせをするようにしましょう。
※ちなみに私はネットショップから情報漏洩を伝えるメールが来たことがあり、公式ショップに問い合わせしたところ、本当に公式からのメールだったこともあります。(以下参照)
ネットショップ(アルファエスパス輸入雑貨店)で個人情報流出 – 2018年7月に700件以上に及ぶ個人情報漏れが発覚【ネットニュース】
このように、公式サイトを確認したり、公式への問い合わせを行って確認することも今後は出てくるかもしれません。
「お客様のアップル請求情報が更新され、Apple IDで不審な旨の通知が送信されました. 」というAppleを装った迷惑メールへの対応
「お客様のアップル請求情報が更新され、Apple IDで不審な旨の通知が送信されました.」というAppleを装った件名の迷惑メールへの対応方法について記載します。
あなたに該当する対応ケースについてご確認いただき、必要であれば対応を行うことをおすすめします。
対応ケース1:まだメールを開封していない場合
基本的にはメールは受信するだけでは特に効力を発揮しませんので、まだメールからの悪い影響は受けていないものと考えられます。
そのため、メールは未開封のまま削除することで対応終了となります。
ただし、1度メールが届いたということは、迷惑メールを送信している人やシステムにメールアドレスが知られてしまっているということですので、今後該当メールアドレスを使用する際は、日頃から充分に警戒するよう努めましょう。
対応ケース2:メールを開封した・メール内の文章をクリックしてしまった場合
もし偽メールということに気づかずにパソコンで開封してしまったり、メール内の文章をクリックしてしまった場合は、念のためウイルス駆除ソフトなどで、ウイルススキャンの実行をおすすめします。
※ウイルス駆除ソフトなどによるウイルススキャンについては、特にWindowsのパソコンの人に向けたものです。スマートフォンなどであればメールを媒介としてセキュリティの欠陥を利用したウイルス感染した事例がまだニュースになっていないので必要なさそうです。
追記:iOSのバージョンが古い場合、iPhoneでもセキュリティの欠陥を利用した攻撃が予想されています。今回のメールとの関連性は確認されていませんが、いずれにしてもiPhoneをご利用の人はiOSのバージョンアップをしておきましょう。
対応ケース3:メールに返信を行ったり、メールに記載されたURL先で、ログイン情報や個人情報を入力してしまった場合
ログイン情報や何かしらの情報を入力してしまった人は、Appleのパスワード変更の方法を紹介しているサポートページを参考にして、ログインアカウントのパスワードを変更してください。(できれば文字数が長く、数字や大小アルファベット、記号などを組み合わせて複雑にしましょう)
合わせて、不安であればAppleにその旨を問い合わせて相談してみましょう。
相談することで、一時的にアカウント操作を不可にしたり、何かしらの対策をしていただけるかもしれません。
更に、ログイン情報やパスワードなどを入力した人は、同じログイン情報を使いまわしている他のWEBサービス全てのパスワードを変更することを強くおすすめします。
同じパスワードを利用していると、たいていのWEBサービスにおいて、メールアドレスとパスワードがあればログインされてしまい、思わぬアクシデントにあうかもしれません。
このように、1か所から漏れてしまったログイン情報を基に、他のWEBサービスにどんどんログインされてしまう手法は「パスワードリスト攻撃」と呼ばれており、フィッシング詐欺を行うような悪質な人が好む攻撃手法なのです。
ログイン情報が悪意ある人に利用されてしまう場合のアクシデント例
- 個人情報が収集される
- アカウントの乗っ取りや、なりすましをされる
- お金やポイントなどを不正利用される
など
パスワードリスト攻撃に備えて、1度漏れてしまったパスワードは他のWEBサービスにおいても全て使用を中止し、パスワードを変更するようにしましょう。そうすることでパスワード攻撃に備えることができるほか、他のWEBサービスのアカウントが乗っ取られていないことも確認することができます。
Appleや企業を装った迷惑メールへの対策
私たちにとって大事なのは偽者による詐欺メールにひっかからないことです。
そのためには、日ごろから詐欺メールなどのインターネット犯罪が増加していることを意識しておくことが重要です。迷惑メールや詐欺メールはWEBが常識となった現在ではしっかりと向き合わなければならない問題点です。
迷惑メールやフィッシング詐欺に向けた今後の対策
- 受信した怪しいメールはむやみに開封しない
- 詐欺メールへのメール返信や本文内のURLクリックなどは絶対しない
- 何かあった時のためにセキュリティソフトを導入する(アンチウイルスソフト等)
- 日頃からサイバー犯罪が増えていることを認識し、警戒を忘れない
- ネットでサービスに登録するときはできるだけパスワードは同一のものを使用しない
また、他の迷惑メールも確認されていますので合わせてご注意ください。(※下記リンク参照)
- LINE緊急問題のような迷惑メールが届いた時の対応・対策【ITニュース】
- 異常な活動 – アカウントを保護して下さい。Amazonを装った迷惑メールへの対応・対策【プロのSEが解決】
- 《セゾン》netアンサービスご登録確認という迷惑メールが届いた時の対応・対策【ITニュース】
- MUFGカードの迷惑メール「WEBサービスご登録確認」によるフィッシング詐欺への対応と対策【ITニュース】
上記についても届いた場合は慌てずに、迷惑メールを開封せずに削除してください。
なお、迷惑メール用のフィルターを設定したり、メール送信者のIPアドレスを制限するなどの対応もできるのですが、悪いことをする人であれば、簡単にIPアドレスを偽装したり、迷惑メールフィルターを通り抜けることもできると思われます。
そのため具体的な設定の変更などよりも、日頃からの警戒を忘れないようにすることが最も重要です。そして何かあった時のために、セキュリティ系のソフトを必ず導入しておきましょう。
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サイバー犯罪が増えているネット社会を認識し警戒しよう
今回の偽メールに限らず、一番の対策は日頃からメールやサイトへの警戒を忘れないことです。怪しいメールやサイトは開かずにアクセスしないようにしましょう。
迷惑メールと対応策の紹介記事
- MUFGカードの迷惑メール「WEBサービスご登録確認」によるフィッシング詐欺への対応と対策【ITニュース】
- 《セゾン》netアンサービスご登録確認という迷惑メールが届いた時の対応・対策【ITニュース】
- [LINE緊急問題]という迷惑メールの対応・対策【プロのSEが解決】
- 異常な活動 – アカウントを保護して下さい。Amazonを装った迷惑メールへの対応・対策【プロのSEが解決】
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